Posted on 2021.09.02
早いなあ、もう9月。
ニューノーマルという知的な響きの言葉にうながされ、変化の波に漂う日々。
まつげに現れた白いものに毎朝挨拶し、濃いシママースの白湯でうがいをして眠る。
職場にあるフードマーケットに登場する新たな食材との出会いが喜びの糧となり
家ではひまひまに服の整理をし、アップサイクリングする道を見つける。
井戸端会議したいのか、数年前にこの世を去った母のことを頻繁に思い出す。
家族に起きる変化や行事の度に、彼女だったらどうするのかしら?と
自分と重ねては笑う。
出会いは2013年。
早いなあ、8年も前のこと。
インタビューを受けた冊子に綴られた言葉、
発刊の想い。
これからの世代のみんなが、
日本中と交流をするためには、
「デザインの目線」がとても重要になっていくと考えます。
それは、長く続いていくであろう
本質を持ったものを見極め、
わかりやすく、楽しく工夫を感じる創意です。
人口の多い都市が発信する
流行も含めたものではなく、
土着的でも、その中に秘められた「個性」ー
それらを手がかりとして、
具体的にその土地へ行くための
「デザインの目線」を持った観光ガイドが今、
必要と考え、四七都道府県を一冊一冊、
同等に同じ項目で取材・編集し、
各号同程度のページ数で発刊していきます。
d design travel
編集長 ナガオカケンメイ
記した概念を実現させる人。その人と出会うことができた運。
そのことを実感している人たちが、日本全国に存在しているという素晴らしさ。
2020年、5月。そんなすごい人にメッセージを送っていた。
お酒のちからを借りたのだろうか、
母が乗り移ったのだろうか、なんともアグレッシブに。
風が吹いた。
コザで遊んだ。
おかえり、と手が振れるようになった。
トランスフォームがはじまった。
早いなあ。
「お待たせいたしました」の9月です。
この島、この街、この場所が、
全国津々浦々、キラキラの人たちと繋がっていくロマンス。
そのうちゆらゆらと、オアシスが現れる予感。