お問い合わせ カートを見る 会員登録 ログイン

I'm Roger's

サステイナブルな
視点で
次世代へつなげる

平良杏子 (レディスシューズ・バッグ・バイヤー)

職人のストーリーを伝えたい

手に染み込んだタンニンやシワ、マメが刻み込まれた職人さんにお会いし、作り手の顔が見えるバイイングにダイレクトインポートの醍醐味を感じます。イタリアの革製品ブランドは、先祖代々で経営しているところが多く、職人は3代目、4代目と継承されているケースも珍しくありません。「お父さん現役でまだ靴を作っているよ!」と親の仕事に敬意を持ってブランドを継いだ息子さんや、一生懸命ファミリーブランドの商品をプレゼンする嫁入りした奥さまなど、連綿と続いていく様子を垣間見ることができるのは、貴重な経験です。

それは、Roger’sが世代を超えて愛されている部分とシンクロするように感じます。いま世界的にどの国においても“継承”がテーマになってきていると思うのですが、日本では希薄になりつつある「世襲による技術の継承」がイタリアをはじめヨーロッパでは健在で、家族の絆を感じます。

私たちは、ネームバリューの大きなブランドだけを取り扱うのではなく、そういった卓越した技術を持つファミリーブランドの存在をお客さまへ紹介し、そのブランドや伝統文化を継承していくという気持ちを大切にしています。

Roger’s発スペインブランド「Desigual」

Roger’sのお客さまは、他では出会えない“一点モノ”を求める方が多いので、日本で未発表のアイテムを入手することにも注力しています。

例えば、スペイン発のブランド「Desigual」を日本初で紹介したのもRoger’sです。 ちょうど買い付けの最終日に、決められた予算と予想するターゲットの価格帯を考えながら商品を探していた時に、フランスの展示会で出会ったのが「Desigual」でした。

当時は、現在ほど世界的にも有名なブランドではなく、展示会のラックに無造作にかけられている商品だったのですが、カッテングや色彩、価格帯も魅力的で一目惚れに近い状態で仕入れたのを覚えています。実はその時、現地バイヤーに英語が話せるスタッフがいなかったんです。出来る手段をすべて駆使してコミュニケーションをして何とか取引を成立させました。思い出深いエピソードです。

最先端の着こなしをお客さまに

Roger’sはまさにダイレクトで希少価値が高い! どこにでもあるものではなく、ひとひねり違ったユニークさ、一目惚れ、一生の相棒 ビビッ!とくるもの。挙げたらキリがありませんが(笑)そういったブランドだと思います。Roger’sのアイテムを通して、価格や流行を超えて、良いものをずっと長く身に着ける楽しさを伝えていきたいです。

最近は世界中でサステイナブル(持続可能)であることの重要性が唱えられはじめ「良いものを長く着ていく」ということがステイタスになりつつあります。完成するまでの背景を知り、愛情を込めて使って欲しいという想いを商品に込めています。Roger’s でのお買い物も、まさにそのようなライフスタイルの一つでありたいと願っています。

また、バイイング先であるファッション最先端の地・ミラノで吸収してきた着こなしを、積極的にお客さまに伝えることも心がけています。女性は、育児に家事に仕事と多忙な日常を送られている人たちも少なくありません。そんな時にウィンドーショッピングをすることで、美しいテキスタイルや新しいクリエイティブに触れて、リフレッシュしていただけたらうれしいですね。

平良杏子(レディスシューズ・バッグ・バイヤー)

モールが立ち上がる20年前に入社。入社後、最初に配属されたのはキッズ。Roger’s のターゲットをマダムから20〜30代へ拡大することになり、デニムをはじめとしたアメリカンカジュアルを強化・発掘するメンバーとして2年目からバイイングに加わり、バイヤーとしてのキャリアが始まる。